こんにちは。委員長です。実は、当委員会は最近、作曲についてちょっと勉強しています。といっても、本を読んだりしているわけではなくて…
SoundQuest – 新しい音を見つけよう ←こちらのサイトを眺めているだけですが。
「SoundQuest」はフロクロ氏のScrapboxで紹介されていたのを見て、私も閲覧するようになりました。
frog96lab ←こちらも創作の上でためになる記事がたくさん。やっぱり眺めています。
今回は、作曲の理論的なところを勉強する理由について、「無意味創造委員会の場合はこうですよ」というのを共有したいと思います。
Q.なんで?
A.暇だったので…。
創作って趣味でやるもんなのに、なんで勉強なんかするんだ
見出しに書きましたが、ふつう、作曲を勉強するのはプロの作曲家を目指す人だけでいいはずです。無意味創造委員会は道楽目当ての素人委員会ですから、別に勉強しなきゃいけないわけはありません。じゃあ、なぜ勉強するのか。
ネタ切れになったからです。
私たちはもちろん、理論なんてなくても勘で作曲をすることができます。しかしながら、勘で曲を作り続けていると、どこかのタイミングで、過去の自分が生み出したネタを再利用したくなってきます。ゼロからアイデアを打ち出す面倒くささが勝ってしまうタイミングです。頭打ち、というやつでしょう。これは、まあ、趣味でやってるだけなので気にしなくてもいいんですが、当委員会では問題視されました。だって、ネタ切れになったら創作が面白くなくなってしまった。創作を楽しむためには、ネタ切れを解決する必要があったのです。では、そもそも何でネタ切れになったのか。
当委員会では、知識がないからネタ切れしたんだ、と考えられました。
ネタを生むことには知識が密接に関わっています。知識のことは「インプット」と言い換えてもいいでしょう。要するに、自分で生み出したものではない、外部から得られたものです。こういうフレーズはカッコいい、とか。こういうコード進行は洒落てる、とか。どんなフレーズがカッコいいのか自分で模索して見つけにいくよりもはるかに、知識…インプット…体験と言ってもいいかもしれませんね…として、「○○さんのあの曲のフレーズがカッコよかった」という情報を獲得する方が楽です。ですが、ちょっと待ってください。
じゃあ別に勉強しなくても、他の人の作品をインプットしまくれば一緒では? むしろその方が楽しいのでは?
…とあなたがお思いだったなら、おっしゃる通りかもしれません。でも、これは人によるところだと当委員会では考えます。とくに私は、闇雲に大量にインプットするのが苦手です。なんか、作業じみてて。だから、私は理論を勉強することにしました。
理論的なところの勉強を事前にしておくことで、インプットの質を高めることができます。
理論を軽くでも浚えておくと、例えばなにか曲のコード進行を調べたときに、「なぜこの進行になっているのか」、「この進行はどういう効果作用を狙って用いられているのか」みたいなところを考察することができます。大量のインプットによっても、経験的に似たような考察をすることは可能かもしれません。「曲をたくさん聴いた結果、こういう進行がこういう場面でよく使われるとわかった」みたいに。でも、前者のやり方なら、聴く曲の数は相当少なくて済みます。なんだったら一曲でもいいかもしれません。
結論。理論的なところを勉強することで、ラクにネタ切れを解決できました。
創作における「理論」との付き合い方
はじめに挙げたSoundQuestは、音楽理論を解説するサイトでありながら、理論に従うことを全く強調していません。むしろその逆。理論は別に無視してもいいという立場が一貫されていたと思います。私もこの意見に首をブンブン縦に振るものです。
理論が人の創作を規定するのではなく、人の創作のために理論を利用する。
これが、目指されるべき人と理論との間柄なのではないかと思います。「理論を越えるためには理論を身に付けなければいけない、型を身に付けなければそれは型破りではなく型無しだ」みたいな言明はよく見かけるものと思いますが、これは別に、「黙って理論を勉強しろ」と言っているわけではないでしょう。型破りというのは要するに、型を破壊するということですから、「破壊対象である型について知っていた方が、より効率的に破壊できる」と考えればいいわけです。
結局のところ勉強はすべて自分のためのものです。誰かに認められるためにやることではないでしょうし、ましてや誰かにマウントを取るためにやっているようではいけません。やりたいときに、やりたいことについて、気の済むだけ勉強すればいいと思います。
おわりに
結局この記事は何だったのかというと、まずは近況報告です。最近記事上げてなかったので。そして、勉強という選択肢も悪いものじゃないですよ、という意見の共有です。
皆さんの創作ライフあるいはインプットライフに、少しでもなにかプラスになる内容が書けていたなら、とても嬉しく思います。以上です。お疲れ様でした。