お久久久しぶりです。委員長です。半年間誰もブログ触ってませんでしたね。まあ多分見てる人いないし、いいか~
今回我々はニコニコ動画にて『被験空間AT-q2 feat.重音テト』という動画を上げています。↓
被験空間AT-q2 feat.重音テト – ニコニコ動画 (nicovideo.jp)
この曲の制作とかの話を書いておきます。これを見に来ているあなたは世界に数人の無意味創造委員会ファンか、あるいは委員の人かな?
「2ケタBPM」「変拍子」へのあこがれ
この曲は大きく分けて、普通のパートと「Acceleration Time」の二つで出来ています。そして、普通の部分はBPM99、4分の7拍子になっていて、「Acceleration Time」はBPMが倍化して198、4分の4拍子になっています。なっているはず。
我々は「BPMが2桁の曲」・「変拍子(合成拍子・可変拍子)の曲」に以前から憧れがあり、今回の『AT-q2』はそれらの欲張りセット的な構造になっています。まあ、どれも辛うじて達成しているに過ぎませんが。変拍子の作曲というのは、何と言うか、「それ、変拍子じゃなくてよくない?感」との闘いでした。無理やり変拍子にするのでは違和感が勝ってしまうものです。変拍子は目的ではなくあくまで手段である、という認識は委員会全体で共有するようにしました。『AT-q2』はその辺、割とうまくいっていると自負しています。
変拍子を知るきっかけになったのは、私の場合は『太鼓の達人』に収録されている楽曲、『彁』でした。7拍子もそこから来ています。
押韻と輪唱
この曲の歌詞は相当、韻にこだわっています。お聞きいただけば分かると思いますが、特にAメロでは頑張って脚韻が規則的な並びになるようにしました。そして、後半には重音テトさんが二人に分身して輪唱するパートがあります。あそこも、同時に違う部分を歌ってもゴチャっとしないよう、母音を極力そろえてみました。歌詞の意味をスルー出来る我々らしい試みだったのでは?
重音テトさん、輪唱…といえばお気づきかもしれませんが、フロクロさんの楽曲『ことばのおばけがまどからみている』の影響を明らかに受けています。
タイトルのネタバラシ
この曲のタイトルには3つの部分があります。「被験空間」、「AT」、そして「q2」。
実は「被験空間」には特に意味がありません。雰囲気で決めました。でも個人的にはしっくりきています。
「AT」は、4分の7拍子にちなんでいます。海外のleet speakと呼ばれる表記法(プロゲーマーの名前や音ゲー曲のタイトルとかにありがちな、iを!にするみたいなやつ)では、Aは4、Tは7に置き換えることができるとされています。つまり、4分の7=A分のT。
「q2」は、BPMが99なので、9が2つ。つまりq×2。それだけでした。
このタイトルは委員の中でも賛否両論あったのですが、最終的にはみんな許してくれました。