お久しぶりです。委員長です。今回は我々がニコニコ動画に投稿した楽曲『暗転空虚』について、制作の背景なんかを書き残しておこうと思います。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm43762532 ←同曲のURL
『暗転空虚』のなりたち
我々は、ちょっと前のことですが、「すんごい変拍子の曲を書きたい!!!」というモチベーションで曲を作っていた時期があります。この時に作られた曲が『暗転空虚』の前身となっているわけです。しかし、我々にはハイレベルな可変拍子を制御する技量がないため、一度お蔵入りに。
時を経て、我々の変拍子作曲欲が落ち着いてきたときに、「前に変拍子曲作ろうとして失敗したけど、あの曲のココの部分だけは結構イイ感じだから、ここだけ抜きとって作り直そう」と話が出て、普通の曲として再構築する運びとなりました。「イイ感じの部分」として委員の中で人気だったのは、主に間奏やサビで流れている激しいピアノのアレです。
再構築にあたって、もう一つ追加されたコンセプトがあり、それは、「コードが進行しない曲」を目指すというものです。いや、実際そうなってはいないと思いますが、後ろでずっとベルみたいな楽器が同じ音を鳴らしているのがそのコンセプトの名残です。
で、さっき「普通の曲として再構築」するって書きましたが、投稿された動画には「vocaloid変拍子曲」というタグがついていますね。そう、この曲は途中で拍子が複数回変わっています。もとのボツ曲の遺志を全否定するのは淋しかったので、結局変拍子にしちゃいました。気になる方は拍をとってみてください。4拍子・5拍子・3拍子・7拍子が出てきます。
動画(というより静止画)のデザイン
見てくださった方は気になったことでしょう。曲につけられた動画は一枚絵、しかも歌に合わせて歌詞を表示するのではなく最初から最後まで歌詞全部出しっぱなしの完全一枚絵。一回も動かない正真正銘の静止画。
…認めましょう。手抜きです。
だって、動画作るの大変なんですよ!!!!!!!!!!!!!!! 世のボカロPのひとたちは当然のごとく手の込んだ動画を作ってらっしゃるため感覚が麻痺してしまいますが、動画編集は手間です。我々は別に、これまでも特段凝った動画を作ってきませんでしたが、あれでも我々にとっては手間なのです。
そんな中、ボカコレ2024冬に合わせて投稿した同じく手抜き動画の『永劫、銀世界。』のアナリティクスを見ますと、再生数200ちょいに対し「いいね!」が24もついている。我々のニコニコに上げている作品の中でトップのいいね数です。我々は思いました。「じゃあ動画手抜きでいいじゃん!!!」
冷静に考えると、いいね数が多いのはボカコレ参加の恩恵である可能性も高く、動画が手抜きでいいという根拠になるかどうかは疑問です。しかし、『永劫、銀世界。』が高く評価されている(当委員会比)事実が、動画制作の手間を惜しんで曲の投稿を渋っていた我々の背中を押してくれたのは確かです。
こんなところでしょうか。歌詞についても解説したいこだわりポイントがありますが、それを全部説明しちゃうのは野暮ったいでしょうからやめておきます。では、またいつか。